救急医療問題って・・・。
最近、ニュースで救急医療に関する問題をよく見かける様になりました。
救急車を呼んだが、多くの病院に受け入れを断られて搬送中に様態が悪化
してしまったとか、死亡してしまったなど。
いわゆるたらいまわしと呼ばれている問題です。
一般的に考えると、悪いのは受け入れない病院になります。
救急の意味がないじゃないか・・・との声は多いと思います。
しかし、問題点はそれだけなのでしょうか?
なぜ、病院には受け入れられないという現状があるんでしょうか?
大きな原因のひとつとして、救急診療の手軽さがあると思います。
私の経験した病院では一晩に50~70人位の救急患者が来院します。
それに対して医師は2~3人で対応する(平均して)体制がほとんどです。
夜間の救急というと、そんなに忙しいというイメージは無いと思いますが、
実際はとても忙しいのが現状です。
しかし、もちろんこれらは重症患者だけの数ではありません。
軽症患者と中等症患者が7割位を占めている場合が多いです。
直接来院する軽症患者を医師は断る事は少ないので受けるしかありません。
そうこうしているうちに医師は一度に多くの患者を抱え、いざ救急車から依頼が
あった場合には手一杯であるケースが多いです。
また、救急医師は夜間多くの患者が訪れれば仮眠を取る事は出来ません。
それによって医療事故や医療訴訟のリスクを背負う訳ですから医師としても
救急医療に消極的になってしまうといった事や、救急医師を目指す人も
少なくなってしまい、結果救急医師は増えず、現在の医師に負担が掛かる
という悪循環もあります。
救急は患者からのクレームも多くあります。
多くの患者が訪れれば、救急でも「順番」になり待ち時間が発生したり、
症状度によっては順番が変わったりする事がありますが、それに関して
「救急なのになんで待たせるんだ!」「早く診察しろ!」等のクレームは多く
あります。医師や救急スタッフはクレーム対応も行わなくてはなりません。
これらの問題を改善するにはもちろん医療体制の見直しという事も重要だと
思いますが、患者の意識の向上という事も必要だと思います。
なんでもかんでも病院に行けば良いかというとそうでは無いと思います。
もっと個人が医療や応急手当についての知識を持てば、対応できる事も
多くあります。
私の親の時代などでは、今程救急病院は無かったですが、その分自分達で
何とかしないとならないという意識がありました。私の母親も素人なりに病気に
対して少しでも知識や対応方法を知ろうと勉強をしていました。
今の時代はまずどうしたら良いのかを考える前に「病院へ行く」という選択肢しか
考えられない人が多くなったのだと思います。
もちろんすぐに病院へ行くという事が悪いという事ではありません。
症状によっては急を要する事もあります。
必要なのはその「判断」なのだと思います。
時には、タクシー代わりに救急車を呼んだりする人もいます。
実際に私もたまに聞くのが、「車が無いので救急車を呼びます」といった人
です。これらもその判断が出来れば違う選択肢もあるはずです。
実際に軽症で救急車を呼ぶ事に対して、消防局では救急車の適正利用を
呼びかけていますし、こういった安易な利用が多いという事は、これらの救急車
出動経費も我々の税金から支払われているという事も考えなくては
ならないと思います。
我々が我々の力で自分を守る能力という事についてもう少し考える事が出来たら、
それも救急医療の改革のひとつではないかと思います。
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コメント
救急医療の現実を扱った動画があります。
NEWS ZERO「救急崩壊」1日目
患者を断らざるを得ない「受け入れ不能」の実態。
http://www.youtube.com/watch?v=Bua7R0bQioo
NEWS ZERO「救急崩壊」2日目
経営不振で「2次救急」が次々と撤退、「2次救急」レベルの患者が「3次救急」へ…。
http://www.youtube.com/watch?v=sQ7ufv7bfzM
NEWS ZERO「救急崩壊」3日目(1/2)
夜間救急に多数の患者が押し寄せパンク状態、その多くが、救急医療が不要な「軽症患者」。
http://www.youtube.com/watch?v=akEbC5khXKE
NEWS ZERO「救急崩壊」3日目(2/2)
「私たちの病院を守ろう」と立ち上がった市民。
http://www.youtube.com/watch?v=8VQlgK3UgQQ
上の動画を元に記事を立てました。
よろしかったら読んでみて下さい。
http://punigo.jugem.jp/?eid=453
投稿: 都筑てんが | 2008年3月21日 (金) 15時26分